このベンチャーのような会社に入って7年の知人が、今月末で退職することになるという。経緯は相談されていたので、知っては居たけれど、彼の部門が本社と大阪で担当がいて、大阪にも一時はシステム管理が要るということで、テンポラリから数年して正社員契約になったのだという。うちの今の会社も、2003年位までは本当に凄い勢いで伸びていたのだけど、やはりサービスが広範化していくと、価格競争に変わり、次第にユーザーさんとも対等から卑屈な関係に変わっていく訳で。

そしてコストカットへ。東京に一本化ということで、家を買った人間に、東京転勤か、退職か、大阪で(評価が下がっても)継続するかと問われて、大阪>退職>東京と希望を言ったので、大阪に職場を残さないという宣告をされた上で、その回答をしたからと自己都合の退職を宣告された訳。

でも「それはおかしい」と小生が入れ知恵をして、自ら辞表を書かない限り、自己都合には出来ないので、手当を長く迅速に受け取るために解雇扱いにするか、有利な条件での自己都合を取るように交渉すべきと言ったら、本当にその通りに交渉して、指名による退職(依願退職)扱いにすることで、事実上雇用保険上は、解雇と同じ扱いにすることで合意。というより、彼自身も退職したがっていたから、渡りに舟となってしまった訳で。で、すぐに自分の望む仕事があるかわからないので、日雇いのようなアルバイトの登録先を教えてあげたら、日曜に登録に行くという。

なんというか、やりきれない思いもあるけども、手助けだけはしてあげられたかなと思っているんだよね…。でも、やっぱり割り切れない。善人は責任を取らされて、上に行けば「仕方ない」で済んでしまう。やっぱり大企業病になっているのかな…。で、そうなっているから「君たちはがんばりたまへ」…では、行き着く先は「撃ちてし止まん」になってしまうと思うのだけど。

ここのところ7件くらいの転職サイトからのスカウトメールが来てはいるけども、彼らはこの業界の高い手数料(給与の3ヶ月分)を短期に得るためにやっているだけっていうのが判っているから、余計にそのテンプレートな案内に閉口してしまう。とはいえそろそろ何か手を打たないと、面白いことは出来ないような気がしている。当局を警戒しながら、身勝手なクライアントの解釈と両方にいじめられた上、安い報酬ではどうしたものかと思ってしまう訳で。その一歩を踏み出す契機が、自分には何になるのかな、と思いながら、観覧車を眺める夜更けです。

彼が退職してからも、つきあいは続いていくのかな…というより、彼に求められる人になっているのか、便利屋なのか、ということも、退職してからわかってしまうんでしょうし、そういう意味でも、寂しい年明けであります。

投稿者 wolfy