さて、NHLと選手会のロックアウトによる、今シーズン中止の期限が日本時間の明日正午に迫りましたが、NHL側は最後の案を提示しました。

選手会は最終的な提案として以下の案を提示しました。
・サラリーキャップを呑み、実質$4,900万/チームを上限とするが10%の超過は認める。
・ぜいたく税を4,000-4,300万は25%、4,300万-4,600万は50%、4,600-4,900万は75%、4,900-5,390万は150%を課す。
・即座に24%の年俸カットを実施。
・逆に少ないほうにもサラリーキャップを設定する(2,500万)

しかし、NHLは即座に拒否。これでは収入の75%が選手給与に消えるとし、以下の提案を行いました。
・サラリーキャップを選手の医療・歯科等の便益を含まず計算する($220万/チーム)
・キャップは当初の$4,000万/チームから$4,250万に引き上げる。
・ぜいたく税は$3,400-4,250万のみ50%。
・チームの選手総年俸下限はなし。

ただ、一般的な北米のメディアの見方として、リーグが$4,500万程度を提示して妥結と見られていただけに、最終期限の東部時間の15日午前11時までにこれを選手会が呑むのかのは懐疑的です。なお、24%の一律年俸カットを実施した場合、平均は$3,390万となります。

明日、今シーズンの全面中止が決まるのではないかと小生は見ています。

TB – own 2005/02/05 NHL:交渉進展なし

投稿者 wolfy

“NHL:最終提案の攻防。” に1件のフィードバックがあります
  1. NHL:シーズン中止。

    ついにNHLのシーズンは中止になりました。とは言え、もし昨日合意に至った場合どうなったかということを伝えたメディアやファンすら少数だったことが、このスポーツの今おかれている立場そのものなんでしょう。(28試合、同地区内のみの試合で開催し、プレーオフは通常通り実施という予定でした。)
    NHLがどういう状況かということを良く知らないメディアは、「4大スポーツ」「初のシーズン中止」と言いますが、厳密には、4「大」スポーツかと言えば、視聴率では既にAFL(アリーナフットボール)の後塵を拝していますし、ML…

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