trackback – own : [文春側のコメント:知性が無いなぁ…。]
上のエントリーの最後に、「この問題を報道の自由の問題にすり替えるのは(メディアにとって)危険だ」と書いたのですが、残念ながらDoblog以外の外部のblogを見ていて感じたのは「そのステレオタイプにはまった人」が非常に多いことでした。
問題点は、恐らくこの3つに集約されると思います。
1) 今回の問題は「文春」と「田中真紀子さん」との意見の違いにより、ゴシップによる「田中真紀子さん」の人気に影響を与えることを狙った可能性が高い「文春」側の記載であること。これを間違えると、プライバシー問題以前の怨恨の問題であって、これについて個人が執着することは、政治理念が崩壊している今の政治をさらに加速させる現象です。事前検閲、と叫ぶことにより、この問題についてぼかされてしまいます。以前より「文春」は「彼女」にアンチな記事を書いています。
2) 私人のプライバシーという点は、もちろん問題です。「彼女」自身のことではありませんし、それなら身内に有名人がいる人は、その「有名人」を叩くためのゴシップ材料として、使われてもいいことになります。また、BRO等の機構も有意に働いているとは言えません。代償が十分に与えられている訳ではありません。
3) 最大の問題は、これら、怨恨や私人(弱者)の保護という問題を無視し、背景をすっ飛ばして「事前検閲」と叫ぶことにあります。逆に言えばその「事前検閲」を推進するために、意図的にこのような事件を煽動して、「どのような事象に対しても」基本的「人権」に配慮しない記載は差し止めが出来ても仕方がない、という動機付けを狙っていたのならば、問題は更に複雑化します。発行前に記事がリークしなければ差し止めもできない訳で、その辺も疑問が残ります。
最大の問題である、3)の問題に結びつけない為にはメディアは「本質的な問題」と「背景」がどこにあったか精査しなければなりません。また基本的人権についても慎重に扱うことは必要と、「文春」をたしなめる報道も行い、問題を深くする必要があるのではないか、と思います。しかしながら第1日の報道は、「メディアの自由」こそ必要に終始してしまいました。これは危険、というのが私の論拠です。
本来は慎重に扱うべき私人の行為については、報道できてもするべきでない、という気がしています。基本的に私人の犯罪報道も、極端に残忍なものを除いては匿名報道が望ましいと私は思っています。今や報道することによる家族への影響を考えて、重大な犯罪を踏みとどまることは少ないように感じます。
それを放置して、このように権利だけ叫ぶメディアには疑問を感じずにはおれません。自分たちがバランスを取ることによって、その報道する権利義務を与えられている、とも最近の記者は感じていないようです。
その背景を無視してしまう、軽薄な姿勢こそが、今の報道の最大の問題があるような気がします。
「メディア:文春問題の伝え方に見る「危機」」に14件のコメントがあります
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今朝の「目覚ましテレビ」の論調も、報道の自由に対する危惧といった論調でしたね。
メディア自体が、視聴者に媚びる形になってしまっているが故に、報道の自由という錦の御旗による視聴者が喜びそうなものはなんでも流せる態勢を保持したいのかな、と。日本人全員某匿名掲示板化。とでも言いましょうか (笑) やってることが、某匿名掲示板の匿名発言と同レベルになってきているように見えて、笑えます。報道に対する信頼を失う一方通行の道だということに…気付かないんですかねぇ…
出版差し止めの話と、プライバシー報道の話はちゃんとわけて議論した方がいいのではないかと思いますが…あまりそこまで突っ込んだ所はないですやねぇ…
後、社長室長の発言(もしくはこれに同意する方々に対して)ですが…
法治国家にいるんだから、承服できないなら法律変えましょうよ、と。
なんだか「視聴質」の問題とも絡んできそうですね。
在京局は、目先の視聴率にこだわりすぎていて、
実際の大衆の考え方と背反していても、そのような
報道をしていると、自らに不利になる、ということを
全く考えていないのでしょう。
結果的に言論統制を求めている、としか見えない
のですが…特にフジが言うとそう見えてしまいます。
「視聴質」いいですね、この言葉(笑)
CMベースでの報道ですしね、スポンサーの意向が強く反映されざるを得ないわけで…NHKが果たしてどういう論調で語るのか…ちょっとみてみよう。
報道、言論の自由と錦の御旗を振りかざしてやってますが、やってることを省みたことあるんですかねぇ、なんて思ったり…
「実際の大衆の考え方と相反」…問題はここですよね。個人的に日本人の大衆の大半はメディアの報道と同じ意見に流されてるんぢゃないかと。判断、思考の放棄というか…それがまた悪いループを作っていくんですが…
TVでも関西は金がないので、MBSが15:00~17:50に
昼ワイドをのんびりとやっています。
そんな中で、大きな画面に字をたくさん詰め込んで、ニュースを解説して
いくコーナーがあります。
ここが、なかなか見逃せないのです。
結構凝った解説をしています。視点も複数提供することが多いです。
時間的制約や、番組内に商品を入れて「インフォマーシャル」を行う
ことで収益をあげようとしている関東圏の昼ワイドとは』別質のものです。
時間があって、お金をかけないと、逆に本質的なものが出来るのかも
知れません。
TVのこの種の立場は総じて否定はできますが、こんなところから、あながち捨てたものでもないです。
ほむ、そんな番組があるんですねぇ。
スポンサーはどこがついてやらせてるんでしょ…興味深々…
番組スポンサーは、当初は全くありませんでした。
大胆です。
asahi.com がいい社説を出してますね。
■出版禁止――警鐘はわかるけれど
http://www.asahi.com/paper/editorial20040318.html
朝日らしくなく中道行ってますね…(^-^;
下の国旗・国家も強制されずにというなら理解できる、というのも納得できる内容です。
論説委員変わったのかな(^-^;?
一方、個人的に一定の評価を与えている毎日ですが、失格です(^-^;
ゴシップを読む自由…あまりにも供給者に寄りすぎています。
ポルノを読む自由も保障してくれるのでしょうか>毎日
読売は、文春の問題を認めているものの、文春の責任をあいまいにして
裁判官に投げてしまっています。
産経も投げまくりです。読売同様。
まあ、北米では「ポルノショップ」にしか置けない「週刊ポスト」が目抜きの位置に並べられている国らしい様相です。
かようにマスコミウォッチングは面白い(笑)、と
掲示板よりコメント数が伸びる(今月2回目)って
のも面白いかも(^-^;
コメントとトラバの境目が微妙でもあり、どっちもありかな、と思いつつ。
串刺しに、コメント&トラバをインデントつけて並べてViewできる機能とかあると、関連発言がまとめて見通しよく読めていいのになぁ、なんてことをおもったり…
そのためには、後付けで簡単にトラバができる機能(今みたいみURLのコピーやってもと文章を送信しなきゃいかんってのは面倒すぎ)とか色々欲しいものが…ただ、使いこなせる人はおらんだろーなー、って事で現状で満足しつつ…
コメントの検索機能だけはどーしても欲しいんだがなぁ…
あと、コメントへのトラバがしたいことが多々…
途中から深い議論に入っちゃうと、どーしてもトラバしたくなるんですが…なかなか、面倒でふ^^