NHK教育で、安否情報が始まって2時間。妻曰く「地震を経験したことがない人間が考える方法だ」と断罪。現状では他地域→被災地への「情報を求む」という内容しかないと言って良い状況。でもこれに意味があるのか?と確かに思います。
実際に地震に遭遇した人間は自分達が置かれた状況の改善、まずは食事、生活環境、水などの確保が先で、その為の情報収集にTVを点けるのは理解できるんだけど、安否情報をいつ流れるかわからないのに、ずっと見続けるのか、と言う問題もある訳で。現地では違う電話番号を流して、情報を整理する環境を作っていそうにもないし、被災地からの情報が来るだろう、と思って放送を初めているよう気がしてならないんですよ。実際には明日位からでないとそういうことはないし、それまでは、生活苦で送金を実家に求める学生さんのような情報が流れ続ける、という不毛さを感じてしまうんです。
被災地からの安否情報だけ流せばいいのに、って思いません?
実際、今回の地震でも、役所サイドからの「電気が切れたり、断片的情報しかないので動けない」という声ばかり聞こえてきます。役所サイドはどのように動いて欲しいか、と言う情報を、NHKなどでは流すべきだと思うのですが、そういう動きが役所の方にもなく、メディアはとにかく被害状況だけを聞きたい。そんなにセンセーショナリズムがいいですか?と。こういう状況でも避難所に指定されているところがあれば、そこを整理することが大事な訳で。95年の地震でも、早く避難所に行った人間が良い場所を確保でき、廊下で寝るようなことが無かった、ということも実際にあったのだし。とにもかくにも避難所で整理行動に出ることが必要なのに、何も出来ていないような状況に憤りを感じる面もある。
他の自治体は阪神・淡路から、あまり学んでいるものがないんじゃないか、という気すらしてしまう初動です。
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阪神大震災以降、災害時の通信手段としてIT(情報通信技術)が効果を発揮することが期待されていたわけですが、今回の新潟地震の電力供給の停止などの物理的障害を前に、ITの無力さを痛感しました。情報インフラは当時よりも遙かに増強されましたが、災害発生直後の現状は被災地に電力がないので被災地自治体でも人力と紙で主要な情報が処理されている。被災地の住民も電力がないので情報入手手段は携帯ラジオか携帯テレビしかない。おそらく今後23日の災害復旧にはインターネットも含めITが大きな力を発揮すると思うのですが、IT…