事故が起こる前からおかしいことがいくらでもありました。
でも、それに流されている自分たち。
例えば、この会社の近郊線に乗ると、電車が遅れるとこのようなアナウンスが流れます。
・人身事故のため
・無謀(無理な)横断のため
・急病人が出たため
・停電のため … などなど。
最後の停電はともかく、その上の3つのスタンスは基本的に「安全運行のため」ではなく、「こういうことをする人がいるから遅れました」と言わんばかりのアナウンスで、お詫びのコメントも普通ありません。何度も何度もたとえば「無謀横断」と、「おまえらの仲間が悪いことをするから遅れた」とも聞こえる内容で、身勝手な会社だな、と感じていました。「踏切で(横断のため)安全装置が働き、その影響で…」と言えば、安全を第一に考えていることがわかるんですけどね。
その上、定時運行確保のため、乗り降りを急げ、なんてアナウンスも平気で毎日やっている、何か罰があるのかなと言えば、昔はJRになってすぐ、1分遅れたら罰金なんてこともあった会社で、大阪でニュースになったこともありましたから。ましてや何回か訓告などを受けた後で、オーバーランをした後ともなれば、安全運行より、罰則強化に努めればどうなるか、ということは自明と思うのですが。最近の企業の法令遵守の考え方から言えば、方法論がおかしい訳で。
福知山線は昔は宝塚で軒並みみんな阪急に乗り換えられていた路線で、東西線乗り入れが始まってから、本数を増やし、速度を上げ、「通し乗客」を増やした経緯も有ったので、JR西日本も「努力」して今のダイヤを組んでいるのですけど、ただ、客に「命令口調」にしないと守れないダイヤって何なのかと思いますね。
加島-尼崎間での2002年の事故処理の行き違いによる2名の死亡事故以降、人身事故で遅れること「だけ」は怖がらなくなったJR西日本でしたが、それ以外で結果的に何尾勉強もしなかったことが、こういう結果に繋がったようにも思います。2名の命からほとんど学ばなかった会社が、今回の事故でどれだけの事を学ぶ事が出来るのか、と複雑な心境になりますし、少なくともその2名の方の命を、結果的に軽んじたということだけは言えるのではないかな、と思います。
そして今日のJR京都-神戸線は、東からの普通は大阪止。東西線からの通常JR宝塚線に入る電車は尼崎止になっていたように見えました。さらには最も大きな振替先になった阪急宝塚線は、出勤時、特急が川西能勢口以西で乗車出来ない状況になっているということがニュースになっていました。振替したから終わり、という訳でもない筈ですけど、それに対する意識はこの会社にはあまりないようです。
根本的な見直しがこの会社には必要でしょうし、会長・社長・副社長が譴責辞任と言いますが、退職金をお受け取りになるかというところにメルクマールがありそうな気がします。その辺を含めて、今後利用する側としてはじっくり見ておかないといけないんでしょうね。そうでないとここまでではないにせよ、小さいことは積み重なりそうな気がします。
「JR西日本に思うこと。」に7件のコメントがあります
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毎日JR神戸線に乗りますが、阪急や阪神に比べてよく遅れます。
三宮駅ではしょっちゅう新快速の女性車掌がヒステリックな声で「扉を閉めます!」と叫んでいる。
しかしその原因は階段部分のホームが狭いので、たくさんの乗客が降りきれない為なのに。
そしてご指摘のように遅れの原因説明に「乗客の急病」「人身事故」の説明(本当に病人が出たのを芦屋で見たことはありますが)が非常に多い。
そんなに事故や急病がでるのかと不思議に思っていました。
速度優先はしたいが、例の塚本での事故のため矢鱈慎重になっておりすぐ電車を止めるとは思っていたのですが、それプラス「時間に遅れないように」がきつくいわれていたのだと思います。
すいません、続きです。
尼崎駅で東西線と東海道本線の接続と交差があるので、遅れると東海道本線まで遅れてしまう。
そのため、速度をあげてしまった。
カーブの設計速度以内だから、突っ込んだほうがよかったのに、何かの理由で急ブレーキを踏んでしまった・・・・。
しかし、乗らないわけにはいかないのですから・・・。
JR西日本は特に、しょっちゅう遅れている印象がありますね。
新快速もあまり時間通りに走れている感じがしません。
あと、向こうへ行くと良く思うんですが、東京と比べて乗り降りが遅いですね。
特にJRは混雑慣れしてない客が多いせいかもしれませんが。
ただ、100km/h超という速度で脱線したというのはやや奇妙な話です。
JRで振子式の車両を使っているところでは制限速度+25km/hで運転できているように、「速度超過のみで脱線に至る」速度はそんなに低くはないのですが・・・。
(乗り心地と脱線係数は別問題なので、乗客の談話は事故原因を推定する上ではあまり当てになりません)
>ハムぞーさん
JRは路線間の乗り入れが複雑であるのと、運行距離が長いので、どうしても遅れがちになることは容易に理解できます。JR尼崎駅で遅れを4/8から「1秒単位」で報告させていた事実が今日出てきていますしね、何ともいえない気がします。
>karesansuiさん
確かに関東の方は動きが速いですね。西新宿三丁目に23時頃地下鉄丸の内線から下りようと思うと、あちらの方は降りることを事前に考えて、ドアの方に動いているようで、違うところにいた小生だけが押しのけ押しのけ降車させてもらったことがあります。関東に比べ空いていますので、その辺も乗客の意識の違いとなっているのでしょうが、どちらが人間的か、と言えば難しいですね。
個人的には速度超過+カーブに入ったところでのブレーキ=外側へのモーメントがかかったのではないかと思います。自動車教習所で習っているはずなのですが、道路でもカーブ前ではなく、カーブ中にブレーキを踏む人珍しくないですけど、返って外に振れるんですよね。アクセルの方が制御できるんですけどね。
しかし、無様というか、無常ですね。
(編注)
今回の事故に関しては特に弔意を文面上には記載しておりません。
理由は、この事を自分のこととして振り返り、違う面にせよ教訓とすることが
最大の弔意であると思うこと、そしてそれをJR西日本が軽んじていたという事実。
更にはそれをも踏まえた行動をすること。とにかく前に進むこと。
これらが最も重要であると考えるためであることをご了承ください。
一応給料泥棒はしてないので、帰るのをサボって(苦笑)、いろいろ見てきました。
私も、降りるときのことを考えて動く方ですね。
何となく習慣付いてるんですが、何気ないことでも地域的な違いはあるんですね。