ニュースでは恣意的な報道が続いていて、そんなにもこの国のメディアは特定広告代理店による広告を媒介にした報道規制や記者クラブに見られる「節度」という名の上意下達的な報道と、そのルートを維持することによる便益に固執したいのか、と思わずにはおれないのだけど…
多分、今日のテレビでは取り上げられないであろうニュース。
47 news 「核通過優先で5海峡の領海制限 元外務次官証言」
政府は1960年の新安保の際の核持ち込みの密約に伴い、1977年の領海法制定(領海12海里化)の際、宗谷・大隅・津軽・対馬(両水道)の5海峡の扱いを外務省と協議して、領海幅を3海里として、核艦船が通過しても問題がないと出来るようにした、という話。
結果的にこれらの行動が中国等の艦船を通過しても良いことにしている経緯ともなっており、国防上問題と考えられることからこの時期に明らかにした可能性が否定できないのだけど、それにしてもご都合主義過ぎる訳で(当時は核艦船に対する反応も今より遙かに過敏だったこともあるし)
ただ、アメリカがらみとなるとテレビでどの程度伝えるのかなぁ、ということで。西松事件の二階さんの方面は一度は不起訴になったものの、不当と判断されたものの、小沢さんの秘書の件は公判時期が未定(衆院選後)で、一方の「全面的に認めている」西松側の審理は衆院選前に結審見込み…。その恣意性にも全く触れない。
そんなメディアがこのニュースをどう扱うか、見てみたい。
先週末特定のアウトレットモールのバーゲンを情報番組やニュース枠でさも広告ではないように頻繁に流していたテレビ局たちがどうするのかを。
米核搭載艦船は領海外というこの話、
私には、(講和条約上、未定義の)「千島列島」領有主張を、
なぜ日本政府自ら何故「四島」限定にしているのかという話と重なって見えます。
これも、当時のソ連の原潜が海流などの制限無く太平洋に出られる海域が、
丁度、「四島」と「千島列島」の間であるとの指摘を
海自関係者が行ったのを聞いた事があります。
とすれば、ソ連時代のソ側最大譲歩案が
北海道寄りの「二島」返還案だったことも納得できます。
また他方、日本側の米核基地化を前提に、
「二島」でソ連側にも核通行権を実質確保させよという主張を、
現ロシア(現状でも何故か日本側からの二島案が取り沙汰されている事)も、内包している事になります。
当然、米側の戦略原潜(による他国領海侵犯)や
核空母(の他国侵攻目的内包を伏せての、訓練・整備拠点化)を
黙認・容認してきた日本政府側は、
これら自国民への対米「密約」二枚舌の発覚を恐れ、
連動するロシア側にも、千島「列島」領有主張だなどとは言えないのでしょう。
かつてのU2偵察機撃墜事件の時の国会答弁では、
米がU2をソ連領に飛ばす事は日本側の埒外だが(だから野党側が攻めた)、
旧ソがU2の離陸する在日米軍基地を含む日本本土を攻めるなら、
自衛の範囲内だなどという、やり取りがあり、
今よりは余程、自国政府に実質的判断を迫る国会運営がされていたのですが。
>Teruさん
結局、中曽根康宏さんが「そんな訳はない」と言った一言を記事にして、ふたをしてしまうみたいです。
そらあ、当時宰相だった人が「そうです」って言うわけはないでしょう、って話は、聞いちゃいけないようです。
[…] 以前書いた領海を5海峡で「3海里」とした問題も、一般の報道は中曽根康弘氏が「そんな訳はない」とした一言で一端収束していましたが、今度は東京新聞系から毎日新聞に移行して続 […]