二階氏側の不起訴は審査会の決定による処分再検討でも変化しませんでした。
但し西松側の国沢被告への追起訴は実施。
二階氏側の不起訴理由は
泉議員らについては「パーティー券を購入したのが西松と知らなかった」、秘書は「(持ち込んだ)パーティー券を西松がどう売りさばくか知らなかった」と判断した。(毎日)
ちなみに小沢氏秘書の起訴事実は
西松からの献金だと知りながら政治団体からの献金として政治資金収支報告書へ虚偽記載した罪などだ。しかし現行の報告書の仕組みでは、企業と政治団体、政治家との関係を見極めるのは難しい。(日経)
というが、どうして検察は片側を「知っていて」、もう片側を「知らなかった」と決めつけることが出来るのか、非常に疑問が残る。
さらには「天の声」とあっせん収賄に裁判の議論をすり替えた報道をしているが、嫌疑は政治資金規正法違反であって、あっせん収賄容疑ではない。それならば自民党サイドにもっと嫌疑をかけられるべき人間がいる筈。
この西松側のYes, Sir.の審理を衆院選前に行い、対立意見の出る小沢氏秘書の公判を衆院選後に決めているという事実も、非常に疑問が残る。
ちなみに国沢被告の二階氏の件では
国沢被告の当初の不起訴理由は「自白し反省しており、民主党の小沢一郎前代表側への献金で起訴されており追起訴しても求刑・量刑が変わらない」(同)
量刑について、いつからこの国では検察が判断できるようになったんでしょうね?唯一判断できるのは裁判所のみなんですが。私刑の禁止ってのいうものありましたよね、刑法上。っていうことで、起訴しなさいという審査会の判断があって追起訴に。
ただ、二階氏の件も先にあげた毎日によると、
検察審査会の議決には法的拘束力がなかったが、先月施行の改正法で2回「起訴相当」と議決された場合、容疑者が起訴される。
とのことだから、もう一度再審査の要求が出るのは自明と思われる。
だから解散を急いでいるのかも知れない、というのは考えすぎだろうか。
追記:右近謙一さんの件で、こんなエントリーが。やはり意図的な捜査が行われていると感じる限り。(国策がどうかはさておき、検察が特定の権益を守ろうとしていることだけは自明。)
Espresso Diary 「右近謙一さんの鉄のパンツ」(2009/2/25)
再追記:日経は何故か二階氏側が再不起訴になったことを一切伝えていないのは恣意的と考えるべきかどうか。