バスケットNBLの「兵庫ストークス」が今季から本拠を西宮市にすることに伴い、「西宮ストークス」に名前が変わって、それについても意見があるのだけど、それ以上にbjリーグの「大分ヒートデビルズ」が、本拠を愛媛に来季からシフトするにあたって、今季「大分・愛媛ヒートデビルズ」とし、今季の後半はほとんど試合を愛媛でやる方向なんて話も聞こえてきます。
名前が変わること、で思うことは、過去に自分は経験をしました。野球のNPBの「阪急ブレーブス」でです。
その話をしたいと思います。
阪急は、昔のお客さんの少なかったパ・リーグで、それでも割と自分が知ったころには強いチームでした。でもお客さんは入らず、ゴールデンウィークなどで入っても無料のチケットが多くありました。駅前の関連施設で招待券が期初に配られることも珍しくありませんでした。
そうしたチームが、再開発などと関連して譲渡され、その一方で球場建設の約束とその反故があり、再度チームの愛称が変わる、ということを経験しました。
自分はあまりにも追っかけるのがしんどくなって、大阪に本拠を移転したときに、距離を置くことにしました。
詳しいことは、自分が理解していることについてで恐縮ですが、2004年に書いたエントリーをご覧ください。
私的球団考>B (1:小林公平氏)
私的球団考>B (2:球場-千葉と神戸)
私的球団考>B (3:コスト意識)
正直言えば、その名前や、チームカラー、移転するというのは、つまるところそれまででは目指すところへ向かえなかったから、変わるということです。
厳しいですけど、それは事実です。
つまり、自分たちがある程度「育てなければ」無くなることもある、という認識が必要です。
野球でも実際には、ファンは合併騒動があるまでは、「野球は大丈夫」とタカをくくっていた部分もあると思うのです。そのあと独立リーグのチームの破たんも経験し、幅広く野球を知る人はわけもなく「大丈夫、野球だから」とは考えないようになっていると思います。残念ながらバスケットでは、まだそういう意識を(現在残る企業チームの方には特に)感じることはあります。
さて、ではそういう大きな変更、というは何なのか、ということです。
自分は、巣立ったあとの子供の転職とか転勤みたいなもの、と思います。
それでも子供をなんとかしたい、という親の気持ちはわかります。実際過保護な「親」も拝見します。
うちの子供に何するの? 的なファンが多いのも、そういう背景なのかな、と思います。自分はそれは良くないと思いますが、考え方の違い、とも思います。
実際に親であれば「資本があれば」それでもいいのでしょうし。
でも今のままでは、だから、新しい場所で成功したいのに、変えることで、それは悪いよ、失敗するよ、と自分の子には言う方もいらっしゃるのでしょう。でも現実にその会社が業界の情勢がどうか、まで理解をして考えてあげる人は、それほど多くないだろうと思います。それ以上に「石の上にも3年」的な意見の方が多いと思います。ただ、この業界はそういう「出来上がった」業界ではありません。
そういう再スタートというか、新たな船出をすると決まったこと、つまり過去を後悔しても、過去は変わりません。
新しく成功をすることを願って、そこに寄り添うか、距離を置くかは自由じゃないかな、と思います。すこし新しい環境を知ってからでもいいかもしれません。
自分は、2007年で、野球の応援するチームはなくなりました。ただ上手くいってるかな、といろいろ何やってるかを調べることはあります。
なんにせよ、日本はそういう親目線が多いため、「子供が自分が目の届かないところに行くこと」を嫌いがちで、それでファンの入れ替わりが速い印象があります。3-4年で半分くらいの顔ぶれが変わることは珍しくありません。
そういうところから、巣立った子供とどう接するか、的な観点が必要なのかな、と思うことがあります。
自分の過去に何かを縛り付けるのは、ちょっと違うかなとか。
つかず離れず、とか、たまに様子を見に行くのも、楽しいですしね。
それが正しいかは知りませんけど、ね。自分はそう思います。