福岡2区選出の古賀誠一郎氏の経歴詐称問題。公職選挙法で経歴の詐称は辞職ということになるようなので、恐らく彼の政治家生命はここで終わりということになるでしょう。
しかし、現実に学歴といってもあまり意味をなさなくなってきているにも係わらず、何故日本の政治家っていうのは学歴を、狭い政見欄にああも必死に書くのか、不思議に思いません? 思われないとおっしゃるでしたら、恐らく皆さんは学歴で人を判断されるのでしょう。
経歴、というのは確かに大事でしょう。しかし政治家として本当に大事なのは、何に影響を受けたか、誰に影響を受けたか、何に気付いたか、の方がよっぽど大事で、月曜の米大統領選・民主党のアイオワ州コーカスで、Howard Dean氏の支持が下がった理由の一つが、彼の政治背景の希薄さだと指摘されています。つまり「顔」が見えないと。政策だけではなくて。今後の政策を予想するバックグラウンドにもなるでしょうしね。また自らが何の過ちから学んだか、と言う点も人間性を評価するポイントとなるようです。このあたりは大きく日本とは異なりますね。過ちを認めないことが、日本の政治「家」の「資質」のようですし。
それに比べ「学歴・(政治に無関係の)経歴」で「騙された」というのは、私に言わせれば「何を基準に投票してるの?」と思えます。もちろん経歴の詐称については、議員の資質として問題があるでしょう。でも指摘するレベルがあまりにも低すぎる、というのが私の正直な気持ちです。
そして、私たちは興信所を使ったような、低レベルな記事を数日見せつけられることになるでしょうね。国会で何が行われているかより遙かに大きな記事で。
「経歴詐称問題の示す、議員選択の「安易さ」」に5件のコメントがあります
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(余談ですが)
「ベンチャー政治家」さん、Howdy? Long time no see…
本文とは関係ないんですが…
今度じっくり読もうと思いつつ、読みにくい文章なので放置してたり^^
個人的にお客様に説明をする、ということに関しては結構心を砕くことが多いです。そーいう面からみると、果たしてあの文章は「誰に」読んでもらうつもりなんだろう、と思ったりしますね。自己を主張されるのはいいのですが…あの表現では個人的に印象がよくないです。
せっかくのBlogなんだし、もうちょっとなんとかならんものかなー、とか思いつつBookmarkだけしてあります。
こういう「議員選択」がなされるが故に、他の「議員選択」の手段がなくなってきちゃってるなぁ、と感じることしきりですやね。
選挙の主張を見ると、どこも似たり寄ったり。その場限りのウケのイイ政策(ほんとうにそれが実行できるのか、考えたことあるのか?みたいな)ばかりで、嫌になります。
こう、「消費税を20%にします」ってのを公約に掲げて国政に立候補せんかな、と思ったり…。そこまで腹を括らないと、恐らく現状の建て直しは難しいと思うんだが…。でも、きっと選挙では負けますね…これが日本の現状…sigh…
>Hiyohiyoさん
あくまでも個人的な印象ですけど、良い意味で「政権公約」というのがもっと一般的になれば、ある程度は解決するのだろうと思います。政策には背景と財政があって成立するもので、その過程をきっちり示すかどうかで「説明責任」を果たしたどうかが決まるんじゃないでしょうか。
本来は政治家は「サービス提供業者」で有権者は「顧客」な訳です。わけわからんうちに国民は政党助成金を数百億円取られてる訳でしょ。それなのに「一部支持団体」の為に働く政党は断罪されるべきです。少なくとも与党2つはそうですわな。
個人的には、現状の有権者がその「説明責任」に興味を持っていない、あたりに問題の根の深さを感じます。
ちょっとは頭使ってくれよぉ、なんてことを思いつつ…
同じ問題が「興信所を使ったような、低レベルな記事」を生産し、垂れ流しつづけているとかんがえてますが…