trackback – own : [4月診療報酬改訂:調剤報酬で消費者に影響も。]
そういえば、調剤薬局で、なぜ費用負担が増えるのか、という当然となっちゃっている問題について触れていませんでしたね。
昔は病院や医院で調剤してもらっていたお薬を、もらう調剤薬局を「かかりつけ」にすることによって、違う病院同士で処方した薬同士の「のみ合わせ」による有害事象(副作用)を防ぐため、管理してもらう費用を払う、というもの。場合によっては処方を変えてもらう、って考え方で、コンサルティング費用を払うって感じでしょうか。
でも、実際には、病医院の「門前薬局」で処方してもらうことが多くて、本末転倒ですよね。病院毎にその門前薬局で調剤してもらってるケースも珍しくありません。
また、薬局も薬局で、お薬の詳細について、最近紙をもらうケースも多いと思いますが、あれも、概ね35点~45点(3割負担で105円~135円の自己負担)が1枚でかかります。でも、もらっても読まない人、多いですよね。それに保険から費用も出ていく。
以前、ジェネリック品についても書きましたけど、日本は処方箋に「商品名」が記載されていて、調剤薬局も処方を変えてもらえない限り、同成分の他の薬があっても、それを調剤することは出来ません。でも、USでは「一般名処方」です。要するに「成分名」による処方で、同成分薬剤を患者さんに提示して、メリット・デメリット(価格・成分・添加物などの違い)を提示して、選んでもらうことができます。
日本のように、調剤業務がコンサルティングをあまり行わず、点数だけ取っていく流れ作業となっていることと、それにより保険財政からお金が流れて行く現状がありますから、ここで提案として1つ。「一般名処方にして、保険財政の圧縮と、薬局のコンサルティング業務の促進を図りませんか?」ということです。
これらの説明を行っていく以上、面前のような集約的な薬局は説明ができないので、より身近な「かかりつけ薬局」へのシフトが進み、保険財政に少々の余裕ができる、ってのはダメなのかなぁ…と。まあ、地域薬局間でも薬剤の調整が大変になりますけどね。
USのように事実上、大手薬品チェーンが調剤も押さえてしまっているとやりやすいのかも知れません…となるとやはり「身近な薬局」へのシフトは出来ないのかなぁ…矛盾してしまうのですけどね。