どうも最終回を見ていて引っかかった点が1点。

誰も、本人・直接の家族に「がんの告知」を直接行っていないと言う問題。医療従事者なので、「事実上既知」と捉えることもできるのだけれど、インフォームドコンセントという考え方から行けば、大問題。

今は基本的に、治療に関して同意を得ておかないと医療訴訟になる可能性があることと、患者の権利として、治療法の選択も含めて、事前告知はできるだけ本人にしておくとの考え方で、少なくとも家族には伝えることになっています。

結果的にこのケースでは、妻にすら直接は伝えられていないですし。まあ、訴訟については、否定的な人なので、しないでしょうが(苦笑)

それより、がんに携わる人間がタバコ、というのが原作の古さを感じずにはおれませんでしたが(苦笑)。多少の時代の変化と、原作のずれを感じる面はそういうところから出てくるものですね。それと、今はカルテは修正液では消しません(^_^;

その辺りも考えれば、ご自身の家族に問題が及んだ時を具体的に考えることができるでしょう。

私はそんなことを考えていました。

投稿者 wolfy

「「白い巨塔」と「告知」」に4件のコメントがあります
  1. こんにちは、夏川です。
    なるほどインフォームドコンセントですか。
    そういえば、告知に関してはいろいろと政治的な話が展開されていましたね。

  2. 夏川さん、コメントありがとうございます。
    政治的な問題と言っても、患者の権利を保護する、と言う点では問題が有る訳ですね。
    恐らく、他院での受診で終末医療関連の話題が出てくるのが、その当たりの原作との時代の違いを表したかったのだろうとも思います。
    まあ、結果的に、現実にあのような症例になった場合、患者は理解していたので問題はないことになってしまうのですが、ほめられたものではないことは確かですね。

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