と以前にあった話題ですが、昨日、感染症学会で話題になっていました。
実際には、アメリカで行った試験によると、通常は風邪というのはウイルス感染で抗生物質は無効なのですが、10%程度は実際には細菌による2次感染に移行するとのこと。更に65歳以上や、糖尿病合併などの高リスク群では40%弱に及ぶそう。
通常抗生剤投与は2次感染予防に用いられるのですが、それではUSではどうか、と言えば、実際には50~70%位の患者には投与されているそうです。理由は、二次感染が起り、万一死亡した場合、医療訴訟に負けることが多いから。結構現実的な対応になっているんですね。
あながち抗生剤投与は否定できない、ということになりますが、ペニシリン耐性肺炎球菌が話題になっている昨今、セフェム剤の特に経口投与は組織移行の問題から耐性菌を産む原因となるので、再考した方がいいのではないか、とも言われているだけに、かぜへの抗生剤の選択は難しくなりそうです。