related – own : [邦人3名解放の経緯と評価。]

#09:52編集追加

拘束問題に関するエントリー(すくなくとも被害者問題に関しては)を終了を宣言しておいて、ちょっと申し訳ないのですが、政府への評価を修正しておきます。記憶があいまいで、元ソースを明示できないのですが、政府筋の議員さん(三下ではない)が、今回の事件に関し、このようなことを語ったのを見ました。

・(政府関係者ないし外務省職員を)危険な場所に派遣する可能性もあった。

え、ちょっと待ってくださいよ、「派遣していなかった」んですか? ということは小泉さんが言っていた「寝ずにがんばった」って何をがんばっていたんですか? 川口さんの発言は何? 危機管理って一部で言われているように、対策本部を官邸に置くっていうのは、「内閣」の危機で、情報が一番入ってくるところに置くってのがつまり「USからの情報が入ってくる」ってところに置くってことですか?

さらには、講談社が週刊現代で、今回の3名の被害者をバッシングする方向で情報をリークしていたのは官邸筋だったことを伝えています。実はここ、1/27に現地で過激派の襲撃未遂にあったのを外務省から取材で脅しを受け公表をとめられた、その会社ではないか、と思われます。まあ、半ば怨恨ですが、それで特集し公表したようです。

ということで、政府への評価を格下げします。

【変更前】
・もちろん今回の内閣・外務省の働きは評価できる。
・USとの交渉力があったことも評価対象である。
・しかしながら、内閣が今回の事態収拾に当たったのは「自衛隊の派遣」の正当性を第一とすることであった可能性が高い。

【変更後】
内閣・外務省の働きは実質上USに依存していた。
・USとの交渉力があったことは評価できるが、作為を感じる。
・しかしながら、USおよび内閣が今回の事態収拾に当たったのは「自衛隊の派遣」の正当性および、「小泉内閣の」危機管理を行ったにすぎないことであった可能性が高い。
・北朝鮮問題に続いて、「社民・共産」に決定的打撃を与えるという点で情報戦に勝利した。

#政府と国民の質は相関する。

投稿者 wolfy

「事件対応:政府への評価の修正」に8件のコメントがあります
  1. 序盤のビデオ分析なんかの話も総合すると…

    政府筋は楽観視、マスコミ対策が主な業務だった可能性高し
    この議員、リップサービスで危機感があったと言っちゃった

    ってあたりかな、と。相変わらず口元がゆるい方が多いようでw

    被害者の個人情報に関しては、報道で名前が出た時点で、追跡する方法はいくらでも…2chなんかの調査能力を見るにつけ…つーわけで、実名入り(それどころかパスポート情報入り)で報道しちまった報道機関の問題の方が大きく感じますが…

  2. スンニ派地域っていうのは理解していて、女性を拘束という時点で、ある程度の結末は見えるのは当然でしょう。ただその中での「事故」が起こりえたために、ティクリートでUSは停戦しなければならなかったわけで。
    ということで行くと、事件発生以外はCIAがコントロールしていた可能性も出てきますが。まあ、メディアの報道姿勢は問題でしたね。それを公表していたことで、官邸筋は好き勝手できたわけですし。法律まで通したら、言うことないですね>政府
    国が責任を取らない「国」ですからね、というだけの話かも知れません。国民は東亜日報にまでしごくまっとうに笑われたようです。情けない。

  3. 事件発生自体すらもCIAあたりがコントロールしてた可能性もあるかな、と考えてたりします。

    日本人の拉致犯たちは、だれか外人がとおりかかるまであそこで一体何してたんだろうと…強盗?

  4. 日本人を拉致した人達…どうも普通に生活しているようですよ。フランス人を拉致した人の中には教師など公職者もいたとのことですし。2人を拘束した人間には5歳の銃を持った子供まで含まれていたと言いますし。

  5. いぁ、彼ら全員が、ではなくて、彼らの中に一人二人の扇動者が居ればいいわけで…

    誘拐して誘拐した国の兵隊よ帰れ、なんて要求するあたりがどーもしっくりこないんですよ…誘拐された彼らが特別なんぢゃないと考えた場合…国道に張り込んでいて、いつ通過するかわからないタクシーの中から外国人らしき人間を引っ張りだして拉致、その国への政治的要求をするって姿が…どうもね…下手すれば誘拐しようとした方が殺される可能性だって普通はあるわけで…

    それとも、そんなにイラク=ヨルダン間は外国人が日々通行してるんだろうか?と

  6. イラク-ヨルダン間のような危ないルートを…という論説もミスリードだったようです。イラク-クウェートは米軍の管轄下にある出入国の管理が厳しいためで、もちろんイランはUSとの関係から問題ですし、トルコとなればクルド人自治区をとおる厳しい道になりますよね。必然的に、ヨルダン経由ということになるようです。
    なお、ヨルダン経由だと、パスポートにスタンプがつかないケースがあることを、一部フリー記者の方が書かれていて、「珍しくハンコを押された。USに入りにくくなる」等の記載も見ますので、現在また政府筋が「ヨルダン出国の履歴がない」とバッシング発言をしているようですが、そのようなことは日常的にあるようです。

  7. 現在民間人がイラク入国するならヨルダンルートしかないだろうということは了解済み。

    朝日だかのまとめサイトに、2人で出発しよーとしたが、危険といわれて出発できず、翌日3人目を加えて交渉してタクシーを捕まえる。危険なため、ストレートに行くより時間のかかるルートにするよ(おそらくは強盗を避けるため)、のような談話が報道されていた記憶があります。

    まぁ、伝聞でしかないですが…どーにも、計画性を感じられず、行き当たりばったりにしては政治的過ぎる気がするのですよ。

    米軍ならは…誰がヨルダンから向かっていたか…掴んでいたはずですよねぇ…なんて方向に…邪推ですがw

  8. なんか新潮・文春・現代、3誌読みましたが、結構速い段階でUSが動いていて、身分照会についてもUSの指示で動いたらしいですね。で、やはり小泉さんは福田さんに丸投げしたと保守系雑誌で書かれてるってのも情けない話で。
    そういえば森田実さん、産経系メディアでイラク問題発生後から、姿を見せていませんが、政府のこの種の動きをどうも察知して、警告していたようです。この人も保守系の評論家さんですので、産経は発言を恐れて起用していないようにも見えます(^^;。
    異常に当初から政治的な動きがあったことだけは間違いないようで。

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