4/27の共同で流されたニュース、実は大きな問題をはらんでいるのですが、全く違うくだらない(議員の厚生年金未払い)ニュースで隠れてしまいました。

CJTF7(イラク多国籍師団)のサイト上に、日本の自衛隊が、英国国軍の統括下にある、という記載になっています。問題なのは、自衛隊のコメント。「ホームページの記載の修正要求をするか検討する」というもの。検討するだけですよ。

国会答弁上、自衛隊は、軍事行動をするものではないので他国軍の統括下に入ることはない、と答弁していました。文字通り国会答弁の形骸化です。実際にはそんなことがあるはずはなく、USの後方支援業務も行っています。ただ、サマワの治安悪化以降は予算を消化しているだけの集団ですが。本当に統括に入らないなら、猛然と抗議すべきですが、この姿勢は「現状追認」でしかありません。

はっきり言えば、国会議員の年金未払い問題よりよっぽど重要な問題なのですが、みんな回避している。あえて言えば共産党だけが国会質疑した記録があるようですが、どこもそれを明確には伝えていません。(個人的には共産党のこのような姿勢には敬意をもっています。ただ示す政策や「民主集中」に現実感を感じません)

自由に義務が必要ですが、民主主義には説明責任が必要なのです。最近の風潮は前者ばかりです。自己責任を政府が個人に問うのであれば、説明責任を果たしてもらおうじゃないですか。

できないなら、その程度の政府ということです。
そしてそれは我々のレベルを示すということでもあります。

投稿者 wolfy

「自衛隊、英国国軍統括下。」に2件のコメントがあります
  1. 八面六臂のご活躍のようで、尊敬申し上げます。
    さて、今度は、『女王陛下の自衛隊』ですか???まいった、まいった、参りました?!

  2. >hamaZakiさん
    お出かけ好きなものですので恐縮です(苦笑)。実は今日もお出かけしながらエントリーという始末。
    まあ、NIFTY(大文字)時代からそうでしたので。

    自衛隊派遣については、恐縮ですが、精緻に扱うべきである、というのが持論です。個人的には自衛隊がPKOはもちろん、国連という枠組みで出かける事は問題視していません。しかし今回は、十字架と新月、という禍根のある宗教間でのことです。それに安易に出して良かったのかという反省はする必要があるのではないでしょうか。恐らく、数十年はイスラエルを含め、イスラムとUSとの諍いは絶えないでしょう。それの片側に安易に乗ることがどうか、ということでもありましょう。

    その点でも説明責任を果たさず、ポジショニングも約束ところころ変わる状況では出すべきではなかった、というのが、私の見解です。

    hamaZakiさんは如何ですか?

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