ここのところ円の独歩安。石油の価格が上がっているので救済措置かも知れないけども。一部に国の財政赤字解消の切り札としてインフレ政策、なんて考え方もありますが、最近の契約による人材や事業のアウトソースを見ていると、契約にそのようなインフレ・デフレ要因は考えられてはいないようです。
デフレと言っても、急激じゃないですし、実際アウトソースがコスト削減の手段として行われていますので、織り込み済みとも言えますが、急にインフレ基調になりますと、1年や2年の契約となりますと、受託側には大きな問題が発生する訳です。そこで働く人間の賃金調整はなく、収入も固定してしまう訳です。
そうすると一挙にアウトソース企業の財務が苦しくなり、破綻するところも出てくるかも知れません。逆に保険会社はそれをカバーする商品を出すかも知れませんが。
で、インフレで結局雇用状況が逼迫し、労働側に有利になるので、そんな政策は採らないような気がしたりしますが、為替は日本の意思では決まらないもの。例年のように大統領選までは円安傾向なのでしょうか…。