家族連絡会が22日、小泉さんが平壌を訪問するに当たり、前日に面会を要請したといいます。
問題は、日本は北朝鮮に対して、何を交換条件に持っていき、何をもって帰ってくるか、ということは間違いないでしょう。しかしながら、この問題はジェンキンスさんの問題も絡む以上、日米韓はもちろん、6カ国協議の枠組みを崩さずに行う以上、1国の問題ではない筈です。いわゆる機密事項に相当する項目もあるはずです。
それを家族会に話して、問題がない筈はありません。また過去の経緯からも情報を漏らす可能性が非常に高くなっています。実際、ある被害者の方が、家族が帰国すれば「話すことが増える」と、連絡会を通して、北朝鮮を刺激する発言を安易にしているのが気になります。
また首相訪問にあたり、決まってもいない帰国の話が、決まったかのようにワイドショー報道されているのも問題でしょう。その気になれば、CSで日本のTV番組は北朝鮮でリアルタイムに見ることができるのですから、それを見て反応を変えることも可能でしょう。
ここまでリーク情報が錯綜している、というのも、小泉さんになってからの問題点ではありますが、行くからには大きな譲歩と大きな「獲物」をもって帰る事が決まっている、とするのが適切なのかも知れません。しかし、常識が通用する国ではないのも事実です。その点は見る側も送る側も、何故冷静になれないのか疑問です。小泉さんは、「未納問題隠し」としてあわててカードを切ったのは間違いないようですが。
5人の家族が帰国しても、他の被害者が、という家族会の意識は分かります。でも、実際には段階を踏む必要があるのは明らかでしょう。何人が実際に帰ってくるのかは分かりませんが、それがステップであることを小泉さんが示すことができるのか、それと、譲歩内容。このバランスが最大の焦点であるのですが、何を北朝鮮に与えるかについては、文春辺りは「売国」行為と伝えています。まあ、この辺も藪の中でしょう。しかし、これを完全に隠すようでは、人気取りの訪問と揶揄されても仕様がないようにおも思います。
何がどう転びますか、22日を注視しましょう。
「拉致被害家族、21日に首相面会要請に「?」」に2件のコメントがあります
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首相の平壌訪問、当日の事前評価。
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17日の上記エントリーにて、私はこう書きました。
1.今回はステップであることを示すことが出来るのか。
2.譲歩内容。
この2点についてが重要であると。
さらには、事前協議をしているのが当たり前であるとの観点で記載しています。当然6カ国協議の枠組みで行うのですから。
しかしながら、少なくと…