最近、英文のスパムメールで広告の多い「レビトラ」の「非正規品」に問題が発生しているようです。個人輸入代行などの名目で、これらED治療薬の輸入の広告を目にすることが多いと思います。アメリカ在住者には、より薬価の安いカナダやメキシコ。日本の場合は東南アジア等から輸入されるケースも多いようです。知人のナイジェリア人の男性は、インド製の抗菌剤を「これでないと風邪が治らない」と服用していましたので、恐らくインドからのルートも一般的なのでしょう。
いわゆるED治療薬のファイザー社製「バイアグラ」に次いで上市されましたバイエル社の「レビトラ」についても、同様で、インドから輸入されているものが国内で流通しているようです。しかも、特許が残っているのの、同じ化学構造物で作った製剤が。格安の医薬品の輸入をうたう業者の中には、そういう商品を流している人もいるようで。
日本のバイエル薬品が金曜に流したリリースによると、インド製の「レビトラ」のジェネリック(模造)品の中に、「構造不明物質」が含まれているとして、厚生労働省に報告を行ったとのことです。
この「レビトラ」、元々脈管系の治療薬を目指して開発していたところから出てきた化合物ですから、そこから不純な同化合物の亜種が含まれているとすると心臓・血管系の重大な有害事象を引き起こす可能性もあります。もちろんこの後、日本で発売されるであろう「シアリス」も含めて。
「バイアグラ」でも、外観が同じで有効成分のない偽物も結構出回ったということですので、この種の輸入は慎重に慎重を期す必要がありますね。