ネットをぶらぶら見ておりますと、日本では話題になっていないニュースが1つ。米大統領選で互角の情勢と言われるペンシルバニア州で、在外者の投票受理期限が、11月10日までに延長されることになったというのです。(Pittsburgh Post-Gazette)
経緯が面白くて、共和党側が、特にイラクに駐留している米兵の投票を最大限生かすことによって選挙戦を有利にすすめようとして、法廷闘争に持ち込み、最終的に、民主党の州知事は当初期限の10/29からの1週間延長を認めざるを得なくなったものの、判事と共和党に雇用された弁護士間での非公開協議で2週間の延長が認められた、というのです。
州知事は再集計が必要なケースでは2週間の延長を行えば、再集計が難しくなると指摘していました。実際、26,000の在外者投票があると推定され、16,000票は到着しており、11/2までに20,000票が到着するであろうとしています。
ということで、ペンシルバニア州は選挙人が21人となっていますので、この州の勝敗が大きな分かれ目になることは十分予想されます。全米の1/25程の有権者数ということになりますので、軍関係に共和党支持が多いと言われるだけに、0.1%程度の影響を与える可能性があります。ということはペンシルバニア州で、4年前のフロリダと同じ状況になれば…ブッシュ氏にはかなり有利なことは自明ですよね? でもその集計確定は、大統領選から最低で2週間程度は必要ということになります。
それだけ今回の選挙戦が接戦であるということでもありますが、「いい加減にせい!」、と、こういうところで、内しか見ない旧態依然なシステムを残す癖に、外国に影響を与える国に思うことでもあります。