我が家は古い日本家屋…と言えば聞こえが良い長屋であるけども、そんな家にも月1位で国際小包が届き、国際郵便は10通前後来る。いったい何をしている家なんだろう、と思われているかも知れない。
見てみると、最近はUSの企業のDMはドイツから来ている事が多い。ドイツ・ポストは一歩先に民営化を行ったが、その結果、今回の中越地震で孤立が問題になったけども、そういうところにあった郵便局を統廃合し、過疎地でのサービスを簡素化すると同時に、過密地や企業サービスを優先した結果、9-11以降のテロとも絡み、USからのダイレクトメールの大半はドイツからに切り替わった。恐ろしいことに、USからたった$0.10で日本に封書が届いていたことも珍しくなかったのに、である。どれだけ安いのだろう?
日本企業がDMを海外から出すことは、法律上の規制があって出来なくなった筈だが、これだけのコスト差があるというのは問題ではある。一方で海外では過疎地のサービスの切り下げにより、その低コスト体質を産んでいる。
USからの小包の場合、カナダでもそうだけど、郵政(USPS/Canadian Post)からの小包は安全性について必ず、送り主から、「それでもいい?」と確認される。確かにセキュリティは FedEx/ UPSの方が良い。それに万一私書箱を持っているところに送れば、送付局に留め置かれる。以前トラブルで経験したのは、オハイオ州シンシナティ市が隣接の空港近くの集配も行っており、ホテルが私書箱をケンタッキー州の近接郵便局に設けていたため、配送されず、荷物が近接の郵便局ではなく、シンシナティに留置されていたケース。結局シンシナティでも受け取れないということで、ケンタッキー州のその隣接郵便局の職員さんのご厚意で、政府用IDにて、次の滞在先であったアリゾナ州スコッツデールまで転送してもらったことがあったことを思い出す。
簡単なことが出来ない簡素化されすぎたシステム。しかしながら、そのおかげで、A4のコピー用紙程度の指定サイズのボックス(28x22x14cmまたは34x30x8cm、ともに31kgまで可)を$7.70で全米に2~3日で配達(Priority)するサービスや、クロネコ等でもある、書類専用封筒は、1枚送料込みで$3.85で提供していたりする。
要するに、ビジネス用途の物流は効率化されるが、個人ベースでは悪くなる可能性がある、ということもあるんじゃないか、と感じる。
コストは下がり、購入するときの価格は下がるかも知れない。けど個人のサービス提供はどうか?預貯金は別個としても障害が起こる可能性はあるんじゃないか、ということはひしひしと感じてしまう。
実際、日本でも一部の宅配業者は、オフィス街では時間指定を厳守する傾向があるが、住宅地では約款をタテに、必ずしも守らないケースも目にする。そういう傾向はいっそう強まる気がしてならない。
「我が家に見る郵政民営化への疑問。」に2件のコメントがあります
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昨日、郵便物(定形外)を再配達中にロストされますた(-_-;)。
すでに影響出ています…
内容物はカード会社のカレンダー何だけど、なんか腹立つ。
うちが「クロネコメール」が地面で泣き濡れていたことが1回。
来ない「飛脚メール」は最近書きましたよね。
バイクで運んで箱からでてれば、窃盗確率高し、ということでしょうか。