楽天の以前からのフジとの接触。

親戚のうちにお邪魔して、家を買うことを内緒にして、だらだらと話していると、やっぱり出てくるライブドアの話。でも、この方も実はやり手なんだけど、ちゃんと見抜くところは見抜いていますね。堀江さんは、別にニッポン放送にもフジテレビにも興味は実際にはなくて、動かすキャッシュフローの大きさにのみ興味がある、ということ。

だから離婚したんだろうね、というのは余計だけど。

そういえば、今日の日経ビジネスの記事に、実はフジテレビと楽天が、既に昨秋、村上ファンドからニッポン放送株の購入打診を受け、その際から日枝さんとの面会を申し込んで以降、定期的に会談を持っているという記事が。（日経ＢＰ　ライブドア騒動の陰で潜行するメディア進出、楽天がフジサンケイに接近）


プロ野球参入問題でもそうだったけれど、揉め事を起こして、話題になって、”Ignoreland”の王様を狙っているおつもりなのかも知れない。その点楽天の三木谷さんは「郷に入れば郷に従え」だ。どちらが良いかは皆さんのご判断にお任せするとして。ただ、前の世代を考えない社会風土が蔓延したときに、この国がどうなるのか、という気が小生にはするだけで。

ただ、堀江さんは、稚拙なだけに、LBOで買えるだけ買って、再編してばら売りして利益を出すという能力がなさそうだ、ということだけは有りがたいことなのかも知れないとは思う。ただ、次の何かを買う担保として会社を持っておきたいだけなのだ。そこには各会社のビジョンなどはなく、持ち株会社としてのライブドアの価値を高めることしかない。それが現場にどういう意味を与えるのかとは心配するけど。

堀江さんの言った「ITメディアファイナンスグループ」を目指す、というのは、彼の前言撤回癖から言っても、次の企業を買おうとすれば変わる。要するに、単に「ホールディングス」のみの「フィナンシャルカンパニー」でしかない、ということ。そこを見誤ると大きな間違いになるように思う。スポーツ評論家の玉木さんのように。