原油価格がナイジェリアの政情不安という条件を加え、今週にもついにバレル$60突破の勢い、というニュースが週末賑わっていました。しかしながらガソリン価格は120円/リットル前後で推移している日本。1980年代初頭には150円/リットルということもありましたので、違和感を感じていると、よくよく考えて見れば為替要因を無視していたことに気づきます。

更に物価要因を除けば1982年以来の水準と伝えたのは、2005/6/19朝刊の日経(写真)確かに長年ほとんど変わっていません。というより85~95年って実はボラれていたんじゃないかという気もしてくるグラフですが、日本が如何に為替に助けられているのかという側面を感じます。

日本の原油使用効率はアメリカの2倍、中国の5倍とも。中国への工場のアウトソースは公害と資源の無駄遣いの「アウトソース」になっていないか、今一度考える必要があるなと思った次第です。

まあ、もともとの知人のナイジェリア人に言わせれば、政情不安は「いつものこと」なので、それを条件に付けているのは市場の「理由付け」に過ぎないという気が小生にはしているのですが。

しかしドル建てで見ると深刻で、ガロン(3.8L)売りのアメリカでも、レギュラーが$2.459とのニュース写真が。97年にアメリカに行った時が$1.19~1.29で、02年位まではその程度でしたが、ほぼ倍になっていますね。(写真2005/6/18 日経夕刊より)

ますます日本車が売れる「悪い展開」かも知れません。

投稿者 wolfy