なんかあほな集団がおるようです。今の学校で教えているのは「自虐史観」だとか言うてる人もようけありますが、あほかいな。今の学校では受験に出ない昭和以降の歴史なんてまともに教えてますかいな。そんで生徒も概ねちゃんとなんか聞いてますかいな…。
まあ、それはそれ。
今度は沖縄戦での「集団死」もなかったと言い張る新聞まで出始めた様子。「遺族年金が出るから口裏を合わせた」だってさ。詳細はTB元とそこに引用されている2005/4/5「産経抄」をご覧下さいな。あほらしくなりますわ。
まあ、戦争に負けたことを認められない人達もいるようなので、なんとも言えないけど。
彼らがなんと言おうが、此の国は「無条件降伏」をした歴史上希有な国ですよ。「無条件」。その贖罪を東京裁判で行ったのは、戦勝国から見た裁判であっても、この国は「無条件降伏」しなければならないような阿呆な戦争に乗ってしまった(石油禁輸など持てる国と持たざる国のせめぎ合いの結果とは言え)その阿呆な指導者ども。それを悪くなかったということは、国民にもそれに乗っかった責任というものを負わずにすませようとした日本の姿そのものじゃないか、と小生は思うのです。その世代の人たちが「そうするしかなかった」というのは、責任を回避した行動以外の何だっていうんだろう、って。その指導者達の責任の回避の行動が「一億玉砕」あまつさえ、1945/8/14の「玉音放送阻止」っていう責任転嫁の戦争継続に繋がったじゃないの?
靖国だって、ひめゆり部隊の資料を館だかなんだかに飾って美化していらっしゃるようだけど、ひめゆり部隊の人は「軍人の戦死」じゃないので靖国に祀られはしないのに、なにを利用してんだか。なのに戦犯は戦死でなく「法務死」なのに靖国に祀られる。靖国神社自体自分たちの存在意義のために政治的に自らを利用してるだけじゃないの。A級戦犯の合祀を通した後、昭和天皇が靖国参拝を取りやめた事を、靖国の方はどうお考えなのだろう?(このような深慮さがあるからこそ昭和天皇は敬愛されるべき存在だと思うし、天皇家は非常に偉いと思うのだけども)
妻曰く「A級戦犯の再評価は(合祀によって)行われたのに、なんでじゃあ(太平洋)戦争に反対した人たちの再評価は行われないの?」
小生曰く「共産党員やシンパの再評価をする訳が(そいつらに)あるか?」
世の中はかく不条理なものだけども、不条理を無理な道理にしてしまうという事がまかり通ろうとしている訳で。でも無理が通れば道理が引っ込む。それはいつか来た道のような気がする。
TB –
nanayaのひとりごと 05/07/01 国の愛し方を間違えた人は再び沖縄人を傷つけています
PS)
戦争自体には善悪が入り乱れている訳で、何が良くて何が悪いのかなんて明確に分けるのが難しいのは当然。しかし、はっきり言えることは、「その国の『持てる者』は最前線に行くことはない」。イラクのアメリカ軍なんてその最たるもの。その裏で自分の地位だけを守ることを考えていた奴らが最終的な責任を取らずして、誰が取るのだ?なあ、右翼気取りの諸君の中に、フランスの外国人部隊に入ってでもやったろうって気概の奴がどれくらいおろうよ。今でも自衛隊をイラクの最前線に送ることができるようになっても、自分が志願してその前線に出ることなんて誰も考えてはおらんだろう。そしてそれがアメリカの一部産業の利権を守るためなんて次元であっても。
そのギャップの意味を噛みしめなきゃならんのよ。
その考える自由がどこから来て、それを壊すのが如何に簡単か、ということを。
「沖縄の「集団自決」も無かったと言い張る集団。」に4件のコメントがあります
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木戸日記によれば、天皇自らが1945年8月9日の御前会議にて、
「忠勇なる軍隊の武装解除や戦争責任者の処罰等,
其等の者は忠誠を尽した人々で,それを思ふと実に忍び難いものがある。
而し今日は忍び難きを忍ばねばならぬ時」と、
かつての三国干渉を例に挙げて、できないことはできないのだから、
講和に条件は、もはやつけられない。
として、戦犯処罰を受けるもやむを得ないとの判断を示したとされる事、
そして、終戦直後からの連合軍側判事等に対する、
皇族による日本側接待(餓死が多発していた時期に!)等も含めた攻防の末、
東京国際軍事裁判で天皇は起訴の対象にもならなかった
(国体を裁かれる事態を回避した)事、
これら事実を考えるに、"自虐史観"なる主観は、
逆に、1945年前後の大日本帝国政府関係者の苦難と働きかけを
むしろ、無に解しているように思えます。
当時の職業軍人の、願望ばかりで具体的裏付けに乏しい終戦見通しと、
それに対して最終的に下された、天皇の判断の対比。
http://www.bk.dfma.or.jp/~senshi/01-02.htm
これでも税金で養われていた分、
妥当な専門的判断を職業軍人たちがしていたと言えるのでしょうかね。
>Teruさん
小生もいわゆる「自虐史観」が全て正しいとは思っておりません。事実というのは常に功罪両面を考えねばなりません。しかしながら、この国ではなぜにかくもステレオタイプに何も考えず突き進むのか理解に苦しみます。天皇が「国体」であったかということも議論の対象になるかと思います。(当時は「天皇主権」が国体であるという解釈であったように感じます。)ただ、皮肉なことに事実上戦前問題となった「天皇機関説」の通りの運用であったから免れたというのも皮肉でしかありません。軍部・警察というのはかくも都合の良いものであったのだと思います。
まあ、比較的ましだった海軍も予算獲得のために明治時代から仮想敵国にアメリカを選んだというのだから頭痛いですよ。範囲が広い方が予算大きく取れるという発想。まあ、海軍もその程度だったということで。
無条件降伏ではなかったと言い張る集団。
下のTB元にTBを付けた「奇特」な方のご意見では「無条件降伏」すら無かったようです(爆笑)。ポツダム宣言という条件を受諾したのであるから、というのがその根拠。
ところが十三条(正確に項目として「十三」)にはこう書いております。
吾等ハ日本國政府ガ直ニ全日本國軍隊ノ無條件降伏ヲ宣言シ且右行動ニ於ケル同政府ニ對ノ誠意ニ付適當且充分ナル保障ヲ提供センコトヲ同政府ニ對シ要求ス右以外ノ日本國ノ選択ハ迅速且完全ナル壊滅アルノミトス
ということで無条件降伏を要求する「宣言」に対して…