さて、この12月までは政府が何もしない、具体的な政策を打たないという報道が目立っていたけれど、この数週間一変したのはご覧の通り。
説明責任を果たせということと、状況証拠や検察からのリーク情報がメディアを彩る。
でも物証がほとんどないのに、既成事実のような報道ぶり。
ロッキード事件の時もそうだったなぁ、結局、と。
あのときは、アメリカ依存を廃して、中国との関係を正常化して、ドル依存を辞めようとした時だったっけ。
政治的混乱を起こして、結局70年代後半の不況を招いた。

バブルがはじけた時も、たくさん金融関係の人間が捕まったけど、
その結果、多くの資産が米系企業に買われたっけ。
結局「20年に渡る停滞」を招いた。

今回は米軍基地問題を含め、全方位外交を計ろうとした政権だったよね。
これで混乱をして誰が儲かるのだろう。
そう考えて何が起こるのかを見ていけばいい。
そしてその証拠が信用に足るものかを含めて見ていけばいい。
そうすれば、この騒ぎが誰のためのものか分かる。

何故、経世会系の政治家の逮捕が多く、清和会系の政治家は、同じような利権構造を持ちながら、ほとんど無傷なのかを見ていればいい。
そして清和会系の政治家は同じ方向しか向いていない。
それが何故か考えて見れば良い。

経済面の二番底の懸念は消えていないにも関わらず、その報道は鳴りを潜め、これについて国会審議を求めるメディアだらけになるだろう。
説明責任と行っても、理解しようとしない人間に納得できる説明ができるなら、教えて欲しいものだが、
二番底に関する問題は、これに注力している間に大きくなる。
それでいいと、メディアは思っているのだろう。
だれかの為に。

そんな兆候を見て取れない人間に、愛国心などあるわけがない。
と言っては言い過ぎだろうか。

「ならアメリカに巻き取って貰えば」と思うけれど、
あの国は好景気だと言ってローンで物を買わせて、
不景気になれば借金を残して、資産の価格を一時的に下げて、それを資本を持つ物に「払い下げる」構造を持つ国だ。
不景気を創出することによって、資産家はますます富むのだ。
だから銀行は利益をすぐ回復する。
「迷惑税」の理由も理解できる。
もう取るところがないのだから。

移民を受け入れ人口が増え続けるので、不動産の価値が上がり続ける。
だから底は一時的になる。
この国は人口が減り続けるので、資産価値は下がり続ける。
単純にその差だろう。

そんな国に巻き取られることはどうなるのか。
グローバル化=旧先進国の貧困の拡散、となる可能性は結構高いのだと思うけれど。
必要な対策以前にこのような状況でいいのだろうか。

それは民主主義である以上、国民が決めることだ。
例え、メディアがごみしか流してこなくとも、その責任は「国民が決めること」と憲法で定めているのだから。

投稿者 wolfy

“政治報道の豹変。” に1件のフィードバックがあります
  1. 実利(経済)・自尊(従属先権威確認)・嫉妬(スキャンダル)・・・

    9.11衆院選前の、郵政法案・神社参拝・野党政治家逮捕
    直近の衆院選前後の、給付対策・基地移転実施・”闇”将軍周辺捜査・・・

    そういえば、橋本(Not橋下)元自民党総裁の政治的最期(他国債の売却話を不用意にしたと報じられた後、支援団体からの”公然の秘密”が捜査対象に)と今回との相似形は、あまり指摘されないですね。

    同じ動機付け(”同盟”国・広告元・族議員)と情報劣化増幅経路(行政・代理店・メディア広報)で、「話題」だけ差し替えの繰り返しに見えます。

    少なくとも、たとえ今の萎縮不満充満の土壌に嫉妬を跋扈させても、経済や対内外政策が次回衆院選(Not次回参院選)まで回る訳は無かろうに・・・各自の希望という積極的動機付けを下支えして(少なくとも、先の見えない戦争と言う絶望さえ除いて)やれば、後は自発的に回っていくのだし、それ故、敗戦で国富が(建物など中心に)半減しても経済再建できたのだろうに。

    映画「SiCKO」出演の英議員がちょうど、以下のような趣旨の発言をしていました。
    選挙権(Wollet to ballots. 財布から票へ)とその行使には希望が不可欠「借金苦の勤労者に、選択の自由など無い。選択はその余地があってこそ。借金苦の者は希望を失い投票もしない。
    貧困層が本当に代弁者に投票したら、それこそ民主主義革命となる。それは困るので、体制は希望自体を奪う。
    人の支配方法には二通りあって、外から脅すか、内から士気を挫くかだ。教育と健康と自信を持つ者は、扱いづらい。従わせられなくなる、と思っている者も居るよ。下々にはEducated,Healty,Confidenceなど持たせたくないと。
    そうして貧困層は、貧しく、士気を挫かれ、恐怖心があるので、誰かに従った上で結果は祈るのが最善だと思っているのだ。」

    なお、先日までの基地移転先報道に上げられているグアムの在住者には、米国国政選挙権自体無いとの事です。この「希望自体を奪う」支配の再生産構造に、元野党すら言及を避けるという、国内意思決定過程の耐え難い軽さ。

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