先日の「靖国」問題に関連して調べていると、田中角栄氏の例の「ロッキード事件」(航空機製造の「ロッキード社」より、全日空に航空機の納入を巡って贈収賄があったとした事件)について、面白い記載がありました。
この事件、発端はUS議会の公聴会より出たのですが、これ自体がUS政府サイドからのリークで、田中角栄氏を「追い落とす」ことを目的として、意図的に行われた、というものです。
田中角栄氏は、USに対して、「対等な関係」を公言した最初の(事実上現時点では「最後」)首相であり、就任時に「対米関係の見直し」を公言しておりました。
それに業を煮やして、US政府筋が工作をした、というものです。真偽のほどは明らかではないのですが、ただ本日朝のTBS制作「サンデーモーニング」SPにて、日本-USの関係を「へその緒」として特集しており、日本の成長の姿を「キタキツネ」として捉えておりました(参加者からはこの設定を否定するコメントが複数ありました)。しかしながら、1人のパネリストが、「そろそろ田中角栄氏の問題は、表面上、メディアは明らかにしようとしていないが、そろそろ明らかにする時期ではないのか」と暗にUS政府の工作であったことを示唆する内容の発言を行い、パネリスト側は概ね同意しておりましたが、メディア側が凍り付くという局面がありました。
ある意味、これは事実ではないのか、と思わせるシーンでした。無論贈収賄の事実関係の問題はありましょう。無かったとは言い難いと私は思います。
しかし、この国で架伝されている「失われた10年」は実は田中角栄氏の任期より発していることは事実でしょう。それがUS政府の工作により生じているのであれば、何を意味しているのか、非常に微妙な問題を含むことです。
ネット上でもこの問題については、特に論文・研究報告等が転がっていますので、検索されると面白いかも知れません。