BBC(UK)の会長、社長が辞任することとなった、英独立調査委員会のハットン卿報告。ただ、忘れてはいけないのはBBC側の問題となった報道は「45分以内に(大量破壊兵器を)配備可能」という情報を付け加えるように政府がわが「間違いだと知りながら」挿入した、と言う部分で有るわけです。つまりは「脅威を強めたい首相の願望が『潜在的に』報告書の作成者に影響した可能性を指摘し、表現が誇張された」ことは認定されてしまった訳です。
しかしながら責任は一方的にBBC側が取ることとなった、背反する結論になりました。その後の結論づけで調査書の内容は「適切」としたからなんですが、日本の(TV/スポーツ紙)報道ではこの部分が抜け落ちてしまっているのが気になります。
また同時にUSではCIA特別顧問を辞任したケイ氏が「大量破壊兵器」の存在は認められなかった旨、USのの独立調査委員会で報告を行いましたが、「なぜ在任中に公表しなかったのか」と言う日本のコメンテーターが多いのは呆れる他ありません。労務契約に守秘義務がある筈なのにそんなこと出来るわけはないでしょう。
日本のメディアは本質を隠して、どうしてこんなに「違うところ」にばかり目を向けさせるかと思ってしまいます。それ以上のこの2つのニュースは、USの先入観の強い大統領の利権の為に、1つの国の政治原則と憲法を変えるような事態を招いた、という極めて重要な事態なのにもかかわらず、「外為法」「古賀議員」に振れている姿勢は一体何を意図しているのか、「ある」疑念を抱かずにはおれません。
「イラク:BBC情報操作問題と日本のメディアのレベル」に6件のコメントがあります
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「ある」ですか(笑)
もっと深いものね…確証がないので、ここまでしか書かないんですけど。
まぁ、噂話レベルだと、結構流れてきますやねぇ…
確証が出たら…それはそれでてんやわんやかも…
初めまして。イギリスに住んでます。
ハットン調査は、Drケリーがなぜ死んだかということを調査する目的だったようですが、どういう訳か、結論はそれには関係ない、BBCの報道は悪かったという所になりました。 そして、本当にどうしてDrケリーが自殺したのか、自分で死んだといっても理由なしに突然死ぬ人はいないじゃないですか。そこは、うやむやで終わってしまい。私もとても変だと思いました。
BBCはどこかの国のお抱え放送局とは違って、政府から見てまずいことだろうが何だろうが、これは国民に知らせるべきという事は、とことん報道するので有名です。
今回の事件は、イラク戦争に関してはどちらかというと批判的だったBBCを、政府としてはやりこめる好機だったと、だれかが言っていました。
コメント続きです>
私は、「45分レポート」は情報操作として、「セックスアップ」されていたけど、首相はそれをこのことが出るまで知らなかったのではと想像しました。
彼はイラク戦争の参戦投票の前、私は自分の情報源を信頼していると、とても確信して話していましたので。
つまり、ブレア首相の関与という点では「そこまで把握できていなかった」が、情報操作は「首相の知らない陰であった」と思います。
これで首がつながったと思われている首相ですが、大学の授業料値上げ政策で、ブレア首相の人気もがた落ちです。国内問題で足をすくわれそう。
グレースさん、コメントありがとうございます。
支持率が更に低下し、労働党の支持率が保守党を下回ったと言う結果や、BBCのニュースのサイト記事で、社長に対して擁護するような内容のプラカード(紙)を持った人がたくさんいたので、両方ともそれに関連するのかと思っていましたら、支持率はもっと複合的な問題なのですね。
フィクサーというのは恐らく存在しますし、リーク情報については、日本でも基本的に同様の事は頻繁にあるのだと思います。