GDP 2003年第4四半期が +1.7%。年度で+3.0%となる見込みとのこと。久々の明るいニュース。実態はともあれ、ね。
気分不況と言う感もあるのだけれども、本質的には国の財政赤字増がそのまま反映されただけ、というような気がします。福田官房長官は、「小泉改革が身を結んだ」、竹中財務相は「このまま行きたい」というんだけど。
過去にも書いたことがありますが、単純化すれば、国民所得は、「消費+設備投資+財政赤字+貿易黒字」で成立します。平成14年度のGDPは536.6兆円です。この3.0%と言えば、16兆円ほどになりますが、赤字国債の発行額は、23兆円から30兆円に増えており、その点ではこの大半部分は公債の発行増によるものと考える事が出来ます。実際に消費は0.8%と低位の増加です。
来年度は赤字国債の発行額が40兆円と想定されていますので、それだけで2%弱の押し上げ要因と考えることも可能な状況です。が、そのツケを未だに我々は支払っていないわけです。
ええ、非常に怖い事態と思います。
こうしている間にも地方公共団体を含め、公債発行残高は900兆円を突破。来年度には1,000兆円が目の前。貯蓄残高1,600兆円を食いつぶすのも時間の問題です。それに若年層の貯蓄率が低い理由も、それが及ぼすであろう影響も政府は知らないふりで雇用対策も事実上放置…。
I know there’s something goin’ on…..