「フジモリ」、この名前覚えていますか?
前ペルー大統領で、現在東京に滞在中…というより2重国籍を利用して、日本人資格で日本に滞在しつづけている、アルベルト・フジモリ氏その人です。
彼の業績などはともかく、彼が大統領に就任できたのはCIAの功績によるもの、という面があるのではないか、という指摘があります。そこに関与したのがモンテシノス特別顧問というのは衆知の事になっています。
[ペルー・フジモリ前政権の本質]より要約。
元から彼は、CIAと関係があり、その彼が90年の大統領選挙の情勢からフジモリ氏に近づいた、そして、彼が出生証明書の原簿を書き換え、ペルー生まれとした、という話まで有る位です。(日本生まれだと大統領立候補資格がないためです。)
彼は2000年、大統領選挙に関連して、フジモリ氏が彼を切ろうとした際に、最終的に軍・警察の指導権を奪うことも、取引もできず、その結果日本に留まることになったと言います。
彼はその後、ベネズエラに過去の経緯から逃亡。USはペルーの混乱が麻薬問題を悪化させると、FBIが捜索に入力するようになり、その地で逮捕された、ということになっていますが、実際にはかなり前に逮捕されていて、トレド新大統領がベネズエラに訪問した後に公表したのではないか、という指摘もあります。またトレド現大統領も親米ですので、CIAとの関係はUSもペルーも明らかにしようとはしない、ということのようです。
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これと同じことがイラクで起こるか、ということに興味を持ってみていく必要がある、ということでしょう。新政権が親米政権になることは必須ですので、同じようにフセイン前大統領もそうですが、「ビン・ラディン」氏がどのタイミングで「逮捕されたことになるのか」。あるいは、治安当局のフィクサーの擁立に成功するのか。
しかしながらアラブの世界は、ラテンアメリカのそれと比べても容易ではありません。なにより根本的な思考方法も違うように思います。
また、ある意味中南米で左派ゲリラなどが存在する理由として、USの関与という問題が欠かせないということも、理解できるのではないでしょうか。有る意味、これらの国では左派の方が「愛国的」なのかも知れません。
このような方法でUSが各国をコントロールするのが必然なのか、という判断は皆さんにおまかせしたいと思います。
「イラク問題と、「フジモリ」問題。」に4件のコメントがあります
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報道されることだけが世の全てぢゃないということで…
果たしてイラクでアメリカの手法がうまく行くのか…興味深いところです。隣国イランでは結構笑える事態になりましたし…^^
USのやり方は巧妙ですが、意図的にメディアは報道しませんので…。
1)ネシアの60年代のスハルト政権の崩壊・クーデータは、CIAが計画して幇助したことは、欧米のレポータには周知であった。しかし、CIAによる報復やハラスメントを恐れて、マスコミは報道規制したと。(大森実の図書より)。
2)フセイン、ビンラデンばかりでなく、日本でもCIAとの関係を噂されるのは、自民党のN氏や朝日新聞のF氏があります。
3)政治は非情なものです。建前は別として、それぞれの国が、国益追求のために手段を選ばずでしょう。
訂正:「スハルト政権」は「スカルノ政権」に訂正します。(どちらも崩壊しましたが)