3日付日本経済新聞1面の連載コラムに掲載されている内容に目がとまる。少子化の影響や、専門学校への人気の進行があって、希望者の大学全入まで「あと5年」と言われていたものが、なんと「あと3年」で全入、という状況に加速化しているという。

20年位前、既に人口シフトが言われていて、高校生だった自分は、そのうち、大学が余って、企業が人が足りなくなって、更には人口減少になって、地価が落ちるんだろうな、なんてことを考えていたのだけども、こんなに速くそんな時代がやってこようとは思わなかった。

実際、今年国立大学の理工系ですら、定数を満たさなかった学科が存在し、2次募集でも充足しなかったケースがあったという。大学へ中途半端に行くと就職できず、特技もなく、転職もできず、という負の相関ということだろう。もちろん、自分で本当に勉強したくて大学に行く人は別なんだけど。よく考えてみれば、自分のいた高校でも、自分たちの12クラスが、16に増えて、今や8クラスしかないという。

でも、東京でも大阪でも、大学進学に関する予備校の宣伝が盛んだ。どうでも良いけど、四谷学院の宣伝の目が怖いお姉ちゃん(失礼)なんか、どこ行くんだろう?いや、もう行ったのか?でも、そんな上位の大学に行けば、就職が、というような話は未だに残っている。そんな時代なのに、自分の判断基準を他において、責任を取らない人事ってのが未だに残っているからか。まあ、旧態依然な入学試験に頼っているのも、大学側の怠慢とも言えるかも知れない。で、大学へ行っても、後先を考えず漠然と辞めてしまう。妻の妹と交際相手が共にそうだ。で、何がやりたいという訳でもない。(この辺りはなんか合併問題のようでもある。漠然と反対するが、何が正しく、具体的にどうすべきかは追求しない、考えない。"When life is too much, roll with it baby"("Roll With It" Steve Winwood, 1988) ある意味、全ての日本の問題の縮図かも知れない。)

次に来るのは労働力不足だろう。早急に出産促進政策をとるか、ついにこの国も移民を受け入れざるを得なくなってくるのだろう。しかし、こういうことも先送りするような印象もある。アメリカは実際のところ、それで若年人口労働力を保っているんだけども、この国はそういうところは見習わない。

この辺のギャップはいつ頃埋まるのか、と思うのだけども。

投稿者 wolfy

「少子化:大学全入まであと3年。」に4件のコメントがあります
  1. 国籍のない中国人が日本に押し寄せてくるかも(笑)
    実際、どれぐらいの人数がいてるんやろ?(国籍のない中国人)

  2. 国籍のない、じゃなくて、不法滞在ですね。中国人だけで8.000人だそうです。
    全体では150,000人という推計になるのだとか。

  3. 社会の規模をどのあたりに落とし込むのかなー、ってのに興味があります。
    このまま一億超をキープしようとしてあがきつづけるのか、それともある程度まで減らすのか…
    減りつづけて0に…はSFの世界でしょうからどっかで均衡するんだろうな、とかかんがえてます。

    それが8千万人なのか5千万人なのか3千万人なのか…

    均衡するまでにかなり色々と痛みが出てくる(もうすでに出ていますが…)とは思いますが、もーちょっとこの国の人口は減った方がいいんぢゃないかなぁ、みたいなことを思いつつ。

  4. というより、日本人よ外に出ろ、国を捨てろ、っていうことかも知れません。
    10年後に国債が国民に対し「債務超過」って可能性が十二分ですし…。

コメントは受け付けていません。