中国の日本の経済水域の侵犯が繰り返されています。経済・財政政策を除けば、実は北朝鮮問題以上に厄介な中国問題なのですが、多くの人はそれに気付いていないようです。北朝鮮問題は、その政府対応の曖昧さで、それが常識が通用しないことにありますが、向こうも核を使えばどうなるか、ということだけは、少なくとも知ってはいるでしょうから、過剰なことは出来ないと思います。追い込み方に注意は必要なのですが。日本も太平洋戦争時には経済封鎖、石油の禁輸を米蘭中英に行われたことが突入原因になっていますから、経済制裁の方法論も(行うべきだと思いますが)精査し、段階的に行う必要があるでしょう。
しかし、中国の場合は軍事行動は経済行動以外にも、台湾および米国の牽制であるだけにややこしいのです。仮に、中国の仮想敵国がどこか、ということをその行動から皆さんはお考えになったことがあるでしょうか?またその理由付けを、自らの強引な理論に基づいて行い、抗議しても靖国のような内政問題を指摘されると、それ以上の交渉が出来ないという弱腰さであり、米国を利用するなど、何のために日米安保を結んでいるのか?という事も含めて、圧力をかけることもできず、そのためこのような事を繰り返されてしまうのです。それを言うならチベット問題を出せばいいんじゃないですか?
この国の右傾化傾向を抜きにしても、中国が経済的に問題が起こると、台湾との紛争が起こることがよくあります。今は景気が良いのでも表面的な問題しかありませんが、今のバブル的な中国の景気(上海の一部地域の物価を考えれば明白)と、貧富格差の拡大が平行して起こっている状況で、このバブルが弾ければ外交紛争で、内政問題を隠しに入るのではないか、という懸念があるのです。中台で万一戦争になれば、米国は台湾を応援し、その米国の基地がある日本は攻撃対象となる可能性は極めて高いのでしょう。
それを考えた時に、中国の日本周辺での「軍事行動」を許している状況は、非常に危険な側面があると思うのですが、あまりにも安易に考えている人が多いように思います。日米安保上の攻撃とみなす、ということを含むなど、交渉の上で、米国を巻き込んで圧力をかけることが必要ではないか、という気がするのです。少なくとも、1年に30回以上の侵犯を行っている以上、なめられているとしか思えないのですが。
「中国の経済水域侵犯は繰り返される。」に4件のコメントがあります
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中国はウロチョロ 日本はオドオド
また中国の調査船が、日本の排他的経済水域をウロチョロしているらしい。
日中両政府は今年4月、海洋調査船問題に関する実務者協議を開いている。日本側は来年初めにも、この協議を再び開き、中国側にEEZ内での調査の中止を強く求める方針だが、協議は難航が予想され
>太平洋戦争時には経済封鎖、石油の禁輸を米蘭中英に行われた
少なくとも、蘭印(当時オランダの植民地であった、インドネシア)は
1940年11月に当時の大日本帝国と石油売買契約を結んでいますし、
1941年6月の段階で、ゴム・ニッケル・ボーキサイト等、
軍需物資の売買契約交渉に応じています。
http://homepage1.nifty.com/SENSHI/book/objection/6S_NERAI.htm
>Teruさん
詳細な内容ありがとうございます。ちょっと軽率に書いちゃいましたね>私
ただ、論旨としては変わるものではりませんので、このままの記載でコメントにて補足しておきたい
と思います。
この1940年の日蘭交渉が妥結できなかった要因の一つが、
日本側要人の大局観に欠ける発言だったそうです。
(物資を欲する日本側が、蘭印要人の前で前振り無く
蘭印の本国オランダを当時占領していたドイツ支持を明言した。)
http://homepage1.nifty.com/SENSHI/book/objection/2kobayasi13.htm
この場においては蘭印とドイツに関して言い合うより、売買契約交渉を妥結させて
軍需物資を手に入れる方が重大事ではなかったか、と思います。
首相や内閣閣僚の大局観に欠ける発言、昨今は事欠かないような。